四万十川(データー)


四万十川は、高知県と愛媛県の県境である東津野村北部の
不入山(いらずやま 標高1336メーター)
の中腹を源流点として、蛇行をくりかえしながら、
多くの支流をあつめて大河となり、中村で、土佐湾にそそぎます。

沈下橋

 

長さ:196キロ 四国第一の一級河川 全国では11位 

流域面積:四国第2位 全国では27位

支流の数:30キロを超えるものが6本 その他中小の河川をあわせて319本

沈下橋の数:本流に21橋 支流に26橋

年平均気温:19度(中村)

年平均降雨量:上流愛媛県側2000㍉ 高知県側3500㍉ 下流部2700㍉


四万十川の特徴

・穿入蛇行(川の高低差が小さく、クネクネと大きく曲がりながらゆったりと流れる)
・年間平均水温が高い

*四万十川は最後の清流ではありません。
手つかずの自然も残っていませんし、大自然でもありません。
(日本の川の中では、まだ水質がよく、豊かな自然も残っているほうですが

四万十川の魅力

・水質がまだよい
周囲の森林面積にくらべ、流域の人口が少ない。
本流上流には家地川ダム、支流梼原川に津賀ダムがある。
しかし、多くの支流が流れ込んでくる事、
山からの伏流水、蛇行してる事などにより、下流域でも水質が良く、水量もある。

近年は、山の森林の荒廃、開発、
生活排水などで少しずつ水質&水量ともに低下してきてる、との声もある。

・川本来の持つ原風景が 残っている
川岸のコンクリート護岸は少なく、川の中の人工物も少ない。
風情のある沈下橋も数多く、川で漁をする人もおおい。

・自然環境の多様さ、豊富さ
全国でもトップクラスの魚種数(190種類以上)。
鳥類、昆虫など、動植物の種類もおおい。
また、川だけではなくそれにつながる、
山、海にも豊かな自然がまだ濃く残っている(土佐湾には二タリクジラが回遊)。

・川遊びの楽しさ
家地川ダムより下流には、ダムや堰堤がなく、
カヌーでは、長距離(3ー4泊)のツーリングをする事が可能。

*上流~家地川堰堤下~カヌー館までは3~4級の瀬も多く中、上級者向き。
江川崎カヌー館から下流は、ゆったりとした流れ、
初級者や、折り畳みカヌーでのんびり行きたい人にオススメ。

川の水質、景観もよく、水温たかく、
川の中に人工の障害物物がすくない(真夏の川面の水温30度)。

水温の高い夏場(6月半ば~9月半ば)は、カヌーで沈したり、
沈下橋から飛んだり、手長エビを捕ったり、 魚を追いかけたり、全身で川と遊べる。

また、キャンプをするのに適した広くてキレイな川原もたくさんある。
空の透明度高く、人工の灯り少なく、星空も素晴らしい。

江川崎から下流は、鮎釣りのシーズン(6月半ば~10月半ば)でも、
鮎釣り師の姿は少なく、カヌーは比較的自由に下ることが出来る

川&ツアーレポート(ブログから抜粋)

  • 四万十川 夏

    「水ぬくい四万十川は」

    晴れ。最高気温32度。

    きゃーきゃー!!わぁぁぁ・・・」 
    梅雨の晴れ間。南風にのって、子供たちのはしゃぐ声が我が家のベランダまでとどきます。
    今夏も小学校のプールの時間がはじまったのです。
    小さなプールの水温は、23~24度。今の四万十川も、同じくらいの水温(川面)。
    そんなぬくく(あたたかく)水質もまだ良い水が、四万十川の大きな魅力のひとつです。

     南北に長く、気候の変化大きく、山深く、
    雨が多い日本には、たくさんの川が流れています(3万5000本)。
    川はそれぞれに特徴があります(流れる場所の気候、地形、自然環境などの違いにより)。
    四万十川の特徴のひとつは、穿入蛇行(せんにゅうだこう:大きな蛇行曲線を描くながれ)です。

     源流から河口まで川の高低差が小さい四万十川は、
    クネクネと大きく曲がりながらゆったりとながれます。
    そのため川の水温が高くなりやすいのです。

     真夏の四万十川の川面の水温は、30度前後(中下流域)。 
    目黒川や黒尊川など、支流の最下流域も、本流とほぼ同じくらいの水温になります。
    (本流の真冬の水温は6~8度ほど)
    ゆったりながれるということは、水が汚れやすいとも言えますが、
    流域の人口がとても少ないこの川は、川の水もまだ比較的キレイなのです。

    「四万十川がぼちぼち太うになってきた窪川町から河口までは
    まだ130キロメートルあるいうけんど、そこと河口の標高差は100メートルしかない。
    西土佐村の江川崎から河口までは40キロメートルで40メートルの差よ。
    ほしたら、勾配はだいだい1000分の1いうことになりよるじゃろ」
    四万十川がたり 野村春松

    *四万十川には、本流に家地川ダム、支流に津賀ダムがあります。
    ダムは、ダム下流域の自然環境(水質、水量、生物など)に大きな影響を及ぼしています
  •  
     思えば、僕がカヌーツーリングデビューした長野の犀川は、
    アルプスの冷たい雪どけ水がながれる川でした。
    真夏でも水温が低く、8月の終わりに半そでのウエットスーツを着てカヤックを漕いだものです。
    水温が低い犀川には、カヤックに危険な人工の障害物も多く、
    「うーん、沈はしたくないなぁ・・・」やや緊張して下ったことをよくおぼえています。

     ちなみに、僕が学んだ老舗カヌースクールのプログラムは。
    1 昼間は野尻湖でカヤック基礎レッスン。
    2 その夜は講義。
    3 翌日は犀川に移動しカヤックツーリング。
    この基礎トレーニングを何度もやった僕は、
    カヤックの基礎技術をすっかりおぼえてしまいました。
    (今、とても役だってます。仕事の関係でやったんだけど)。

     日本一あつい真夏の四万十(2012年時)。
    最高気温35度オーバー。川面の水温30度。
    ・沈下橋からとびこむ・カヌーで沈する・水の掛けあいっこをする
    ・水のキレイな支流でシュノーケリグ&手長エビさがし
    ・ライフジャケットで川をプカプカとながれる。などなど。

     水ぬくくキレイな四万十川は「バシャバシャ川遊び」もまた楽しい川なのです。
    「夏の四万十川は、カヌーで下るだけじゃぁもったいない。
    ゲストにその魅力である、ぬくくきれいな水をの~んびりと楽しんでもらいたい」
    そんな思いから、アークでは少人数制の「カヌー&川遊びツアー」をおこなっています。
  • 長生沈下橋
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